富山ライトレールの視察

富山ライトレール TLR0602号

 コンパクトなまちに関心 秋篠宮さま ライトレール乗車 北日本新聞
 この記事に書いてある時刻を読むと、定時の電車に先行して出ているようなので、どうやら貸切乗車のようですが、視察という名目であれ、皇族が路面電車に乗るということは、画期的ではないかと思ったわけです。およそ路面電車というのは、創成期を別にすれば庶民の乗り物であって、皇族とはまったく縁がないような気がしたのです。でも、これが皇族初の路面電車の乗車ではないということは、別の記事ですぐに判明しました。
 皇室:秋篠宮さま、ライトレールに笑顔で乗車 動物園水族館協会総会で来県 /富山 毎日新聞
 こちらの記事は、「約20年前の東京・荒川線の乗車経験を披露され」とあります。どういういきさつで乗車することになったのか分かりませんが、すでに都電の乗車経験があるというのは意外でした。それで、「路面電車と皇族のかかわり」なんてことを調べてみると、興味深いかもしれないなあと思いました。
 しかし、限られた視察日程に富山ライトレールを組み込んでアピールしようという当局の熱意はすごいですね。
 富山ライトレール先進的 高谷岡山市長が視察 北日本新聞
 吉備線LRT化が注目される岡山市長も、「都市交通戦略の参考にしよう」とのことで、視察に訪れています。公務員の出張をとやかくいうむきもあるのですが、私はこういうことに携わる行政関係者が実際に現地を訪れて、乗車してみるということは、大きな意義があると思っています。資料を見て知識を得るのと、実際乗ってみて体験するのは、まったく違います。富山は当然体験しておくべきだと思いますが、役所の人の視察向けとしては鹿児島もいいんじゃないでしょうか。もちろん、しかるべき問題意識があって行くということですが。岡山市長がどういう問題意識を持って富山ライトレールを視察したか、それは岡山市の「都市交通戦略」の中で明らかになるでしょう。