ひたちなか海浜鉄道の社長さんについて

万葉線 デ7076号

 茨城県ひたちなか市茨城交通湊線という路線があります。「湊鉄道線」とも言われている、その路線を運営する新会社「ひたちなか海浜鉄道」の社長が公募により万葉線総務課次長の吉田千秋氏に決まったそうです。
 公募の「茨城交通湊線」新社長 富山の3セク職員 43歳・吉田千秋さん 東京新聞
 湊線新会社の社長と社名が決定 朝日新聞
 茨城・3セク鉄道の公募社長に吉田さん(万葉線総務課)北日本新聞
記事によると、吉田氏は富山地方鉄道、加能越鉄道を経て、万葉線に勤務し、さまざまな乗客増に取り組んだとのことです。写真の出ている記事がありますが、万葉線のイベントのときに見たことあるなあと思いました。「ひたちなか海浜鉄道」湊線は、茨城交通が廃止の方針を示し、地元自治体の出資も受けて新会社を設立したということで、加越能鉄道から分離された万葉線と境遇が似ています。ただ、万葉線には加越能鉄道が出資していないのに対し、ひたちなか海浜鉄道には茨城交通が出資しているところが違います。新しい鉄道会社の設立に当たって、同じような状況にあった万葉線を立て直した手腕が評価されたのでしょう。北日本新聞のいうように「三セク化後、乗降客がV字回復を続けている」というのもやや大げさな気がしますが、乗客数を減少から微増へと向きを変えるだけでも並大抵のことではないはずです。
 万葉線は市民協働の成功例 中日新聞
吉田氏は万葉線の様々な取り組みの実務を仕切るだけでなく、その紹介もされてきたようです。実務をやる立場と社長と言う立場は違って、経験とノウハウを生かしつつ、リーダーシップも求められることになるでしょう。新天地を求めるということは、万葉線ではやれることはやり尽くしたということなのかなとも思いますが、吉田氏の新しい職場での活躍を祈念いたします。