高松のLRT

高松琴平電気鉄道 702号

 高松へは3回くらい行ったことがあるだけです。だから地元の人に言わせれば違うかもしれませんが、いわゆる中心市街地は地方都市にしては活気があって、琴電も地方鉄道としては高頻度に運行され、よく利用されていて、今の流行言葉で言えばコンパクトシティを実現しているように見えます。その高松で、年明け以降LRTという話が報道されるようになりました。地元紙の記事をだどりながら、ここまでの動きをメモしておきたいと思います。
 きっかけは1月12日、高松で開かれた「まちなか元気サミット2008」に富山市長が出席し、意見交換会で、高松市長が「まちづくり全体の将来構想の中で検討すべき有力な手段。真剣に調査・研究したい」と発言したことにはじまります。
 まちなか再生議論白熱−高松で元気サミット 四国新聞
 高松市長、LRT導入へ意欲 都市交通の改善検討 四国新聞
富山市長が来たから答礼的な意味でLRTを褒めたのかなとも思ったのですが、12月議会でもLRTを評価する発言をしているとか、新年度からの担当組織も準備されるなど、ただの思いつきではないようです。でもどこをどうしたいかはまったく分かりませんでした。
 次は1月23日の市長定例会見で、「高松市は広い幹線道路が縦横に通り、比較的LRTを導入しやすい都市と思う。凍結している琴電連続立体交差事業の代替案にもなり得る」と発言しています。
 高松市長、LRTの検討組織を立ち上げ 四国新聞
この記者会見の記事録は高松市役所のサイトに出ています。LRT関連は質疑応答で出てきます。
 市長定例記者会見(平成20年1月23日)高松市役所
これを読んでみると、「環境対策という観点から」と2回言ってますね。深い意味があるのか、文字どおりなのかは分からないけど、2回言ってるなと。ここで、どうやら市長の頭の中には琴電の連立事業が念頭にあるらしいということが分かりました。そして次につながります。
 LRT導入は議論を−琴電立体事業検討委 四国新聞
1月30日に、事業休止中の琴電の連続立体交差事業の検討委員会において、高松市から琴電LRT化について説明があり、琴電サイドからは、「輸送力を考えると、今の路線での導入は非現実的」との意見が出されたといいます。
 以上がここまでの流れです。個人的には琴電LRT化と言われてもピンとこないのですが、それに限らず幅広く議論されることはいいことなんじゃないでしょうか、というくらいの感想しか今のところは書けません。市長さんの頭の中にはいろいろあるのでしょうが。