御崎公園の神戸市電 2007.9

神戸市電 1103号

 神戸市電が“お色直し”御崎公園 神戸新聞
 三連休です。どっか遠くへ行きたいですけど、遠出の予定はありません。今日は、このたび再塗装された御崎公園神戸市電を見てきました。この1103号は広島電鉄に移籍し、1971年から1999年まで広島で走りました。そして、2003年3月に廃車になった後、神戸に里帰りして、現在は、御崎公園で保存されています。この御崎公園は、神戸市電の最後の車庫である和田車庫のあったところで、まさに「ゆかりの地」であります。
 里帰りから4年半経って、広島を発つときに塗りなおしてもらった塗装も、屋根はあるものの傷みが目立つようになっていましたが、今般再塗装が行われました。塗り替えに当たっては、広電で塗られていた神戸市電色よりも明るい色になっています。
 手元に1977年に出版された『日本の路面電車』という本があって、広島電鉄の項を広げてみると、前面に黄色い菱形の警戒色が施され、神戸時代の系統板受けがそのまま使われている、移籍初期の1103号の写真が載っていますが、その色合いは今回の再塗装のものに近いように思います。神戸市電の1100形や1150形は全面広告電車として使われていた車両が多かったのですが、この1103号はずっと「神戸市電色」だったようです。それでも時期によって塗装の色合いは微妙に変化していたのでしょう。
 5年に1回くらいは手入れしてやれるといいなと思います。今日は晴れ間が広がったり、急に雨が降りだしたりと、めまぐるしく変化するお天気でした。