新しい三ノ輪橋電停

都電 8502号

 リニューアルされた三ノ輪橋電停も見てきたので書いておきます。電停標識は昔の都電の電停に実際にあったタイプのものですが、昭和30年代のイメージということで、上屋や柵、塀が木製ベースになっており、塀にはホーロー看板とか、映画のポスターが貼ってあります。『天国と地獄』のポスターもあって、江ノ電が出てくるなと、ポールの擦れる音で子どもの監禁されていた場所が判明するという、タンコロの走行シーンもあったなとか、そんなことを思い出しました。まだ2期工事もあるようですが、ちょっと寂しいテーマパーク風でもあり、いまひとつ中途半端な気もしました。
 まちづくりに都電を 新型車出発式沿線の4区長 東京新聞
ところで、出発式に沿線区長さんが集まって、「各区の企画で花電車を定期運行する」方針を決めたそうです。「まちづくり」と「花電車」に距離感を感じたので、少し調べてみました。
 第20回座談会 都電活用 呼べ活気 東京新聞
この区長さんだちの世代は、東京中に都電のネットワークがあって、電動貨車に電飾をした花電車が街中を駆けて、近所の人が家族揃って見に行ったような時代を覚えておられるんですね。花電車の祝祭性が希薄というか、非日常性に欠けるというか、今のラッピングの花電車に、そこまで人を集める力があるようには思いませんが、とにかくいろいろ盛り上げていくアイディアとしては、あり得るのでしょう。