札幌市電の低床電車導入検討など

札幌市電 253号

 札幌市議会で、市長が市電について、「環境にやさしい車両の導入が不可欠だ」と述べ、全面低床車両などの導入を検討することを示したそうです。
 更新の市電、低床に 市長が導入検討方針 札幌市議会 北海道新聞
記事にもあるように、札幌市電の主力車両として使われている電車には、昭和30年代製造のものも多く、大掛かりな補修工事も行われているため、当面走り続けることは可能と見られますが、長期的に車両の置き換えの検討が必要な時期にあることは確かだと思います。今後、現有車両の耐久性、新型車両の規格などについて検討し、更新時期や台数を決めるとのこと。背景には、各地でLRVタイプの車両の導入が進んでいることがあり、市電の札幌駅への延伸問題、4月の市長選挙とも関係するとみられます。
 浜松に次世代路面電車を 市民団体が導入へ市に要望書 中日新聞
浜松にLRTをという、各地でよくある市民団体の提案ですが、3点挙げられている要望は、LRTの導入に積極的な他の市を参考にしたようで、ある意味具体的な対応を求めている点が注目されます。浜松って行ったことないので、どんなところにLRTを敷こうという話なのか、私にはイメージがわきませんが。
 『日経トレンディ』に何ヶ月か前に載った記事がWeb上に出ているので、あわせて紹介しておきます。
 新型列車が街、観光を変える(1)次世代路面電車「LRT」の可能性 日経トレンディ
各地の導入事例、計画のほかに、トランスロールや川重のSWIMOも取り上げられています。
 最後に、堺市が「公設民営方式」を前提にLRTの「経営予定者」を募集するとのこと。3月1日から5日に受付。
 堺市、新型路面電車の経営予定者を募集・2010年度に開業 日本経済新聞
4月に決定し、その後市民に説明という段取りになっています。