えちぜん鉄道のLRT化について(その4)

えちぜん鉄道 田原町駅

 各地の地方自治体で来年度予算案の審議が始まっている関係で、唐突に話が出てきた感のあるえちぜん鉄道LRT化についても、進展がみられます。今週はえちぜん鉄道の取締役会でLRT化を了承ということもありましたが、その他にも次のような記事がありました。
 『新幹線ここ数年が重要』 えち鉄LRT化『早期結論へ全力』 県議会が開会 北陸中日新聞
早期に結論を得るという知事の決意表明がなされています。「高架構造や施工方法の技術的な問題や財源などについて協議を重ねて」いるとのこと。
 <検証「福井元気宣言」>(3)新幹線 まず駅整備、後からレール 中日新聞
北陸新幹線は福井では駅だけが事業化されているわけですが、えちぜん鉄道LRT化の話は、駅の計画に大きな影響を及ぼすため、新幹線計画の進捗と密接に関係してきます。「国家的プロジェクト」という「錦の御旗」があるといってもいいのでしょうか。
 他方、「本来の意味」でのLRTの位置づけについても、こんな記事がありました。
 福井市 県都の交通体系模索 新年度に戦略協創設 日刊県民福井
福井市が新年度に「市都市交通戦略協議会」(仮称)を設け、公共交通体系の検討を行うとのこと。えち鉄LRT化に関するダイヤ調整など具体的な検討のほかにも、福井鉄道の「ヒゲ線」の延伸など交通結節機能強化も検討課題にあげられています。
 新幹線のために、でスタートしたこの計画、実現するのであれば、LRTが活用される街にしてほしいものです。