富山ライトレール利用状況など

富山ライトレール TLR0603号

 私は昨日から出勤ですが、街はまだ正月気分が抜けきらず、明日から3連休ということもあって、帰省も分散化しているようです。
 今日は富山市長の新春記者会見から、富山ライトレールの利用状況についての記事がありました。富山市のサイトでは、まだ公表されていないようなので、データを抜粋しながら、読んでおきます。
 「以前は車」1割強 ライトレール利用者 北日本新聞
 森市長記者会見、富山ライトレール 北日本放送
調査は富山港線時代の平成17年10月と富山ライトレールになってからの昨年10月に実施されています。

  • 利用者数は平日が2,266人から4,988人へ2.2倍の増加、休日は1,045人から5,576人へ5.3倍の増加
  • 年代別では60歳代以上の伸びが大きく平日は3.5倍、休日は7.4倍に
  • 平日の通勤利用者が1,500人と開業前の1.9倍
  • 休日は観光やポートラム乗車が1,505人と全体の27%
  • 時間帯は午前9時から午後4時台が平日では全利用者の約50%、休日では約80%
  • 富山ライトレールを利用する以前に使っていた交通手段は、平日は富山港線が46%、自動車が11%、休日は富山港線が22%、自動車が12%
  • 新規の利用者は平日で20%、休日は51%

市長の発言かどうかは不明ですが、北日本新聞には、「ライトレールが新たな外出機会を創出したことが示された」と書いてあります。
 休日の利用増が大きく、「ポートラム人気」が続いていることを示していますが、沿線事業所の協力もあって、通勤に利用する人々が増えていたり、高齢者の方の利用増にも見るべきものがあるなど、富山の人々の生活に、富山ライトレールが着実に浸透・定着しつつあることを推察させる結果だと思います。そういえば、昨年の北日本新聞の「読者が選ぶ県内10大ニュース」の1位は、富山ライトレールでした。
 2006年県内10大ニュース 富山発 全国へ広がる > 1位 富山ライトレールが開業 北日本新聞
広く一般に人々にに富山ライトレールが定着していった要因として、市長が記者会見で積極的にPRする、あるいは事あるごとに話題を提供をして、記事にしてもらうといった「広報戦略」も無視できないのではないでしょうか。富山ライトレールは今年2年目、「もの珍しさ」が外れて、本来の価値が問われることになると思います。
 その他、広島電鉄の話題を中国新聞から拾っておきます。中身とは関係ありませんが、この記事を書いている時点で、なぜか中国新聞のサイトが異常に重いです。
 広電が慢性的遅れ解消へ 中国新聞
昨年の行政監察の結果を受けて、速度制限の見直しを行うというもの。下り坂などでの制限速度を15〜25km/hから17〜40km/hへ緩和するとのことです。
 広電、紙屋町のビルを再開発 中国新聞
紙屋町の広電ビルなどを15階建てに建て替える構想があるとのこと。数年以内に着工。以前に紙屋町の電停は変わったけど、ビルは変わっていないというエントリーを書いたことがありますが、変化が起こりそうです。