阪堺電車のお正月 2007(その2)

阪堺電気軌道 モ163号

 昨日の続きです。何度も書いていますが、阪堺電車のモ161形と呼ばれる車両は、昭和初期に造られて車齢80年近い古豪の電車です。実際に乗っていると、お客さんから、「えらいレトロな電車やなあ」という声も聞こえてきたりしますが、正月輸送では主力の一角を担っています。
 去年出た『路面電車新時代』という本によると、モ161形はモ161〜168号、モ170号とモ172号が在籍していて、10両の体制となっています。数年前に何両か廃車になってからは、ずっとこの体制が続いているようです。昨日、走っていたモ161形が何両だったか撮った画像を見ながら勘定してみると、私が見た限りですが、モ172号を除く9両が運行されていました。どの電車もよく手入れされていて、古いという印象はあっても、傷んでいるという印象はありません。
 さて、昨日撮った9両の画像をただ貼るの芸がないので、今日は試みに昨日のモ161形の画像で、「紙芝居」を作ってみました。思いつきで作ったものだし、撮影場所が大半が住吉大社の近所なので、あまり変化がなくて、成功しているとはいえませんが、よろしければ、下の画像の中央の再生ボタンをクリックしてご覧ください。9両が1回は登場するように配慮しました。繰り返しになりますが、「動画」ではありません。「紙芝居」です。

 昭和初期の電車がこれだけまとまって、しかもバリバリの現役というところは、他にはないでしょう。それも1年のうちにお正月の3日ないし5日間だけに輸送のピークがある阪堺電車ならではのことでしょうが、古豪健在、まだまだ活躍してくれそうです。