富山ライトレールとバスなど

富山ライトレール TLR0602号

 今日は昨日と比べて一気に冷え込み、帰りはコートがほしいくらいでした。北陸線や新潟地区強風のため、サンダーバード日本海きたぐになどが運休というお知らせが大阪駅に貼ってありました。
 通勤シャトルバスが運行 富山市エコタウン産業団地 北日本新聞
富山での、富山ライトレールをはじめとする公共交通への転換は、あの手この手の企てが展開されていて、この記事もその一環です。富山ライトレール岩瀬浜などから通勤シャトルバスを運行するというもので、「初日とあって利用者はほとんどみられなかった」とのこと。会社に駐車場があって、通勤経路が渋滞しないとなると、なかなか公共交通機関を利用するインセンティブが働きにくいものです。
 上の記事の画像はよく分かるのですが、岩瀬浜は電停とバス停が相対していて、乗り換えの便宜が図られています。ここにはフィーダーバスも発着するのですが、今まで富山市中心部へ乗り換えなしでバスが直行したのに、岩瀬浜発着になって不便になったという声もあるようです。富山ライトレール富山地鉄地鉄市内線に乗り入れるとかなり違ってくるのでしょうが。
 関連して、ちょっと路面電車から離れて2つほど記事を紹介しておきます。
 デマンドサービス利用低迷 懸命PR 増発実験の高山線駅発着 北日本新聞
 JR金沢駅と商店街結ぶ無料タクシー、延べ6000人利用 日本経済新聞
高山線の増発の社会実験に関係するデマンド運行のタクシーやフィーダーバスが低調、他方大型店舗開店で賑わう金沢では、中心街への無料タクシーが予想を上回る利用というもの。この2つの記事を対比させるのは本来、適切ではないのでしょう。でも、公共交通に転換するインセンティブって何だろうと考えたときに、後の記事にある「便利な交通手段さえあれば市内でも移動したいという需要はあった」と発言が示唆的で印象に残りました。
 路面電車の話題に戻って、土佐電気鉄道では今年も「まんが電車」が運行をはじめています。約1年間運行、平成14年にはじまったそうです。
 まんが電車がことしも出発 甲子園受賞作ペイント 高知新聞
 今年も函館市電ササラ電車の公開試運転があって、11月8日11:00から駒場車庫前〜五稜郭公園前を往復するのとこと。
 函館市交通局公式サイト
函館市電では、除雪作業のアウトソーシングが進んで、ササラ電車の出番が減っているといいます。この公開試運転は、イベントではないので、昨年同様、平日の昼間に行われます。一度実際に見てみたいとは思いますが、発表も直前だし、将来もずっと公開試運転が行われるとは限らないので、難しいでしょうね。
 最後に京都のLRTについて。専用レーンに市バスを使って「仮想LRT」を走らせ、影響を調査するという実験を、来年1月に今出川通で行うそうです。
 LRT運行へ路上実験 京都市 来年1月、今出川通で市バス使い 京都新聞
このような実験は、あまり聞いたことがありません。こういう話を聞くと、とりあえず京都市のやる気は感じられます。