福井鉄道 140形さよなら運転

福井鉄道 モハ141F

 福井鉄道140形のさよなら運転があったので、今日は福井まで行ってきました。北陸の鉄道の話題といえば、来週から新快速が敦賀までやって来ます。すでに直流化工事も終って、切替えも済んでいて、デッドセクション敦賀駅と北陸トンネルの間に移っていました。
 140形のさよなら運転は、武生新から神明の間を3往復でした。武生に着いたときには、1往復目が終っていて、140形は武生新の3番線に留置されていました。併用軌道に出ないので、私としては、あまり写真を撮るつもりはなく、もっぱら乗車して2往復し、足の裏からずっしりと響いてくる重厚な吊り掛け音を堪能して、お別れをしてきました。
 今日の画像は神明での折り返しの間に通常のダイヤの電車と並んだところを撮ったものです。80形、120形のときと同じように、おでこに「さようなら140形」の文字がペイントされています。
 福井鉄道 80形・120形さよなら運転 - 猫電車日記
沿線には写真を撮るマニアのみなさんが出動されており、やはり日野川鉄橋が人気のスポットでした。ファンサービスなのか、日野川鉄橋を渡るときは、いつもよりスピードを落としているようでした。
 この140形は、福井鉄道の旧型車の中では予備車の存在でしたが、吊り掛け駆動であることでマニアからは人気で、最後はイベントや貸切で活躍しました。2両の来歴は違っていて、長野電鉄から来た電車と名古屋鉄道から来た電車が福井でコンビを組んで約30年だそうです。
 3往復目が終って、西武生へ先回りし、最後の入庫を見送りました。旧本社前の側線に留置され、ここにもマニアが集まって、長い道のりを走り抜いた電車をねぎらうように取り囲んで、撮影会のような状況になりました。
 福井鉄道に岐阜の路面電車が移籍することが決まって、かなり頻繁に福井へ足を運びました。いつでも走っていた気がする300形や80形は、引退して現存しません。この140形はイベントのときに乗ったことがあるだけで、親しいわけではないけれども、よく武生新や西武生に留置されているのを目にしていただけに、やはり名残惜しいものです。今日の140形の最終運転をもって、予定された車両の交代は終りました。あらためて、旧型車のみなさん、長い間お疲れさまでしたと言っておきたいと思います。みなさんの後輩は、必ず福井鉄道の新しい時代を切り開いてくれますよ。
 帰りに武生新でさようなら140形の記念乗車券を買いました。140形の写真と竣工図の付いたケースに、武生新から神明間の往復硬券乗車券が入っているものでした。
 帰りの「雷鳥」は、湖西線が強風のため米原経由でした。京都到着の時点で、ちょうど30分遅れていました。
 深夜急行さんが、140形さよなら運転の1日目の様子を記事にされていますので、紹介させていただきます。
 鉄道の日、北陸:140形さようなら運転編 - 線路端日誌