岐阜・路面電車・2006夏

名古屋鉄道 モ513号
 昨日の帰り道、岐阜へ寄ったところから続けます。岐阜へは、路面電車廃止直後の去年の5月に来て以来です。もう日が傾いて薄暗くなっている時間なので、1時間足らずしか居られませんでした。JR岐阜駅前の再開発は進んでいて、JR岐阜駅から建て替えられた大岐阜ビルへ、歩道橋というか、回廊のようなものができています。岐阜駅前電停があったあたりの廃止に先立ってに休止となった区間は、路面電車があったことの痕跡をかき消すかのように、真新しいアスファルトで覆われた道路ができていました。
 金公園に保存された元名古屋鉄道のモ513号を見てきました。金町に金神社というお社があって、その南側に、このようにフェンスに囲まれて、彼はたたずんでいました。今は美しいですが、青空展示だと傷みは早いと思います。引き続きしっかり管理されることを願います。
岐阜市神田町六丁目交差点
 廃止になった当時に存在したレールは、まだ残っています。名鉄岐阜駅前、というより新岐阜駅前の、あの電停を示す緑色のペイントもまだ残っていました。しかし、向かいの新岐阜百貨店のビルは解体が始まっていて、反対側の岐阜パルコは、ちょうど昨日が最終営業日で、マイクを持ったお姉さんが呼び込みをしていました。
 岐阜パルコ、30年の歴史に幕 中日新聞
感傷的になるつもりはないけれども、路面電車がいたころの新岐阜駅前の風景は、どんどん変わっていくようです。これも時代の流れと言ってしまうなら、それだけのことでしょう。電車が走らなくなったレールは、それでも、自動車のライトや街の灯火を反射して鈍く光っていました。そのレールも、まもなく撤去がはじまると伝えられています。