ちょっと前の653号と654号

広島電鉄 653号
 このたび引退した広島電鉄の653号と654号のちょっと前の画像を探してみました。まず653号、1997年10月の画像です。場所は紙屋町、電車が系統板を付けている以外は、今と変わらないように見えますが、地下街のシャレオは工事中で、道路は覆工板になっています。このころは市内線には連接車がなくて、550形や1100形といった650形とあまり馬力の変わらない電車が市内線の主力の一角を占めていました。まだ、グリーンムーバーも入っていなくて、宮島線直通では、今は市内線に転属した3950形が新車だったはずです。今回、553号、554号、584号が被爆電車と同時に引退したそうですが、この10年ほどの間に、全体的に電車の性能は向上しました。被爆電車は変わらないけれど、とりまく環境はずいぶん変わったと思います。
 ところで、653号が通常の営業運行最終日に撮影に参加していた映画は、これみたいです。
 ヒロシマ発映画 時駆ける純愛 中国新聞
恋する彼女、西へ。(仮題)」、来秋公開予定。653号のほかに「最新車両」も出演とのこと。
広島電鉄 654号
 こちらは御幸橋西詰の654号です。2000年12月、おおげさに言うと前世紀末の画像ですが、この場所もあまり変わっていません。年末で654号が「年越しそば」の幕を付けています。市内線には連接車の導入がかなり進んでいたものの、たぶんこの頃までは、被爆電車も探し回らなくてもまあまあ走っていたと思います。この場所は、大きくカーブして御幸橋へ上ったり下ったりするので、電車を撮るにはいい感じなのですが、車が多くてなかなかうまくいかない場所です。それも今と同じです。どちらも、四角い広告看板をたくさん付けているのが、ちょっと懐かしい感じがします。
 それでは、紹介だけですが、そのほかのニュースを貼っておきます。
 ビアホール電車で乾杯!福鉄福武線で来月14日から 北陸中日新聞
今年の福井鉄道のビール電車は、「従来の車両(2両編成、定員70人)を活用」、運行期間は7月14日から8月12日まで。
 駅舎とコンビニ合体 南国市の土電・後免町駅 高知新聞
土佐電鉄の御免駅をリニューアルしてコンビニを併設、パーク・アンド・ライドの駐車場も大幅に増やすそうです。