市電と予算について

鹿児島市電 1011号

 函館市の来年度の予算案で、超低床車両の予算が要求されているという話題があって、そうか、予算を調べれば、来年度の予定が分かるのかということに気が付いたので、公営交通の路面電車の来年度予算を調べてみました。なお、元の資料に記されていること以外は、すべて私の推測なり感想ですので、あらかじめお断りしておきます。

 平成18 年度 札幌市交通局予算案について(第2回公表) 札幌市(PDFファイル)
「軌道改良(中島公園通〜行啓通間等)」と「車両改良(200形車両2両)」ほかが挙げられています。200形のデザインは好きなので、ずっと走ってほしいと思います。財政も厳しいし、古い車両を更新修繕しながら使っていくのでしょう。函館は既報以上の情報はなく、東京都の予算概要には都電関係の記載がありませんでしたので、割愛します。

 平成18年度当初予算(案)主要事業 熊本市(PDFファイル)
交通局関係は、いちばん最後の14ページに、「ノンステップバス5両購入」と「大江局舎及び変電所移転経費」というのがあります。あの時代離れしたような交通局の建物も移転する計画があるようですね。交通局の予算ではなく、9ページの都市整備関係の予算のところには、「都市圏鉄軌道ネットワーク強化検討経費」と「熊本市都市交通政策シンポジウム開催経費」があります。熊本電鉄と市電の乗り入れに関係するのでしょうか。

平成18年度予算(案) 鹿児島市(PDFファイル)
 元資料のページでいうと29ページに、「電車停留所上屋の設置」、「架線電圧補償システム購入事業」、「専用軌道改良事業」といろいろあるのですが、注目は「連接式超低床電車購入事業」4億4千万円余でしょう。このお値段で1編成ということはないので、2編成とすると、2億2千万円ちょっということで、今の鹿児島の超低床車「ユートラム」にしては、だいぶ高いように思うし、「ユートラム」を「連接式」と呼ぶのかもちょっとよく分からないので、もしかすると新形式の可能性もあるんじゃないかと思ったりします。もっとも関連事業費が込みで表示されている可能性もあるので、いちがいに言えません。正式発表を楽しみにしておきたいと思います。
 あとこちらの25ページに、緑化関係で「市電軌道時期緑化整備事業」というのもあります。
平成18年度予算(案) 鹿児島市(PDFファイル)
 ということで、今日の画像は鹿児島市電の1000形「ユートラム」を貼ってみます。