さようなら 豊橋鉄道 3100形(その2)

豊橋鉄道 モ3103号
 豊橋鉄道3100形3両の運行最終日、赤岩口の車庫に行くまでのことを書いておきます。青春18きっぷで行ったので、豊橋に着いたのは、もう11時ごろだったことは、すでに書きました。豊鉄のホームページに各車両の最終の駅前発車時間が掲載されていて、それによると、そろそろ最後の1周目に入る時間、彼らの文字どおりのラストランになります。
 そこで、どこで写真を撮るかということを迷った末、自然体で駅前から歩いていくことにしました。1枚はやはりセンターポールと一緒に収めたいということで、駅前大通の電停で待っているとモ3103号がやってきます。駅前で折り返してきたところで撮ったのが、上の画像です。ちょっとレトロなセンターポールには、古い電車がよく似合います。
豊橋鉄道 モ3104号 モ3105号
 新川の方へ歩いていくと、モ3105号が曲がってくるのが見えたので、電停を過ぎたところで1枚、やっぱり交差点がいいなと思って、モ3105号が折り返してくるのを新川の交差点で待ちました。すると、駅前行のモ3104号がやってきて、交差点で2両が出会います。そのときの画像が2枚目の画像です。豊橋へ来て35年、主力車両だったモ3100形どうしは毎日、いろいろなところで、何回も出会ってきたはずですが、このシーンがモ3100形どうしの営業線上での最後の離合になりました。ちょうど車もかぶらずに撮ることができました。このあとモ3104号のラストランを撮ってから、モ801号で赤岩口行きました。
 前回の日記のコメント欄でなかのさんに紹介していただいた記事のリンクを張っておきます。
 さらば車両3100形 記念撮影会にファン集う 東日新聞
 【復興への軌道−戦後60年】(上)戦火耐えた雄姿 asahi.com
この記事の(下)は名古屋市営地下鉄の記事ですが、この際併せて紹介しておきます。
 【復興への軌道−戦後60年】(下)挫折重ね 地下鉄産声 asahi.com
たかが電車といってしまえばそれまでだけど、彼らだって語られるべき「人生」を持っているんです。豊橋鉄道モ3100形、すなわち名古屋市電1400型の歩んできた60年余の軌跡を、今一度顧みてやりたいと思います。
 それと、しろくまさんに前回コメントいただいた、岐阜の路面電車のうち、保存される車両の記事についても、紹介しておきます。
 名鉄「丸窓電車」展示へ 19日から旧谷汲駅構内で 中日新聞
 思い出の“終着駅”へ/旧美濃駅に到着愛好家らが保存 岐阜新聞
モ510形もモ593号も、廃止前にはマニアの人気を集めた電車でした。保存車両のことになると、いつも同じことを言っているようですけども、末永く大事にしてやってほしいと思います。本当にそう思います。