さよなら運転

江ノ島電鉄 354号

 今日の画像は、引退が近い江ノ電354号の「さよならヘッドマーク」です。モバイル用のパソコンが活用されていないので、ちょっと試みに遠征先で書くというのをやっていて、昨日、一昨日の日記もそうしてみました。書いている方からすると、後で見ると、これはあそこで書いたやつだなとか思い出してよかったりもしますが、その場で思いついたことを書くだけなので、書き足りなかったり、書き漏らした気がすることもあって一長一短です。
 画像の「さよならヘッドマーク」は、一昨日の撮影会で披露され、昨日からの営業運転で取り付けられています。撮影会の会場の極楽寺の車庫で、開通100周年のときに作成された『グラフ江ノ電の100年』という本が定価1000円のところ600円で売られていて、昔の写真がたくさん載っていたので購入しました。その本を見ると、江ノ電では過去の引退した車両にも、最後には同じようなヘッドマークが付けられ、「さよなら運転」をしているようです。会社によっては「さよなら運転」をやらないところもあります。例えば広電だと、見かけないなと思ったら、江波車庫の休車コーナーに放り込まれていて、順次廃車、解体されるというパターンになっています。どちらかいうと、「さよなら運転」というイベントがあるところほうが少ないのかもしれません。どうしてもマニア向けのイベントになってしまうので、会社には好まれないのでしょうが、永年働いた電車の最後を、みんなでねぎらってやれるほうがいいなあとは思います。もっとも、いつものように走って、そのまま静かに引退してゆくという「美学」があることは否定しませんが。
 304号と354号も前身のタンコロ時代から74年、改造、更新を重ねているので、いまやオリジナルの部分は台枠くらいでしょうか。そうやって走り続けた彼らもあと2週間で後進に線路を譲ります。台車や電装品は新しいので、流用されて生まれ変わって新しい電車に引き継がれていくことでしょう。私はもう行けませんが、トラブルなく残り2週間最後まで走ってほしいと思います。どうもお疲れ様でした。