熊本市電 均一運賃試行

熊本市電 1063号

 熊本市電で、今年の10月に現在の130円から200円の対距離制運賃を130円均一にして乗客増を図ろうという試みが行われます。
 市電 熊本市が均一運賃試行へ 利用者減対策で10月実施 熊本日日新聞
 市電一律130円を試行 10月に熊本市で asahi.com
「試行期間中に利用者が約17%増えれば、現状の運賃収入が維持できる」そうです。100円にしたときは、乗客が2割増えたけども、2割の減収になったとのこと。記事にはありませんが、百貨店がスポンサーになって無料運行したときは積み残し続出になったらしいです。現状の最低料金である130円均一という設定は、感覚的にも割安だし、かなり思い切った試みだと思います。どんな結果が出るのでしょうか。
 ところで、「全国十八の路面電車事業者のうち、十四事業者が均一運賃を採用している」(熊日の記事)、「同局は全国にある路面電車の運賃制度を比較。17カ所のうち13カ所が均一運賃を採用していた」(朝日の記事)とあるので、均一でない4社がどこか考えてみました。熊本市電のほかは、函館市電土佐電鉄万葉線でしょうか。土佐電鉄万葉線は都市間鉄道としての面を持っているし、岡山電気軌道も140円と100円があるのですが、これは経緯からしても特定区間の割引なので、ちょっと違うかもしれません。均一にすると整理券発行や運賃計算が必要なくなるといったメリットもありますが、カードで運賃を支払うことが主流になってくると、そういうメリットはあまり関係ないので、負担の公平ということもあり、どちらがよいかいちがいに言えないところです。今日の画像は、熊本市電1063号で、これも旧標準色の塗装です。映画の撮影のために塗り替えられ、そのまま走っているそうです。この電車もあまり走っていないのか、走っているところに出会えたのは、塗り替えられてから3回目に熊本を訪問したときでした。
 岡山と札幌から風鈴電車の話題があったので、紹介しておきます。
 涼呼ぶ風鈴電車登場 岡山 産経新聞
 涼運ぶよ風鈴電車/備前焼工房ヘキザンが製作 岡山日日新聞
 風鈴:地下鉄、路面電車の全車両で涼誘う 札幌市 毎日新聞
札幌のは1両に2個で地下鉄、市電の全車両、岡山のは1両に60個、この時期、涼しげな感じがするだけでも、ずいぶん気分的に違うものです。