街の風物詩

伊予鉄道 2005号

 連休終盤、今日もちょっと買い物に出かけただけなのですが、書店に寄ったら「街の風物詩 路面電車」の新刊が出でいたので、買って来ました。路面電車マニアの方ならご存知のとおり、模型付きの本、というか模型にちょっとした読み物が付いているといったほうが適切かもしれませんが、都電から始まって、江ノ電名鉄大阪市電ときて、今回は京都市電2000形の2両セットが発売になりました。このシリーズはリーズナブルな価格でそれなりに模型の造りがよいので、毎回買って眺めています。

街の風物詩 路面電車(5)京都市電2000形 (日本の名風景)

街の風物詩 路面電車(5)京都市電2000形 (日本の名風景)

 京都市電は、子供のころ、廃止の直前に親に連れて行ってもらいました。「乗りたい」といって乗ったのはいいが、道路が大渋滞で電車がゆるゆるとしか動かなかったのが非常に印象に残っています。おそらく、軌道内にも車が入っていたんですね。これじゃあ廃止になるよなあと子供心に思ったものです。
 N電以外にも廃止後の京都市電は、阪堺、広電、伊予鉄に引き取られました。阪堺のものはすでに引退してしまいましたが、広電と伊予鉄では今も活躍しています。この2000形は伊予鉄道に移籍しました。模型の車番が2005号になっているので、伊予鉄の画像を探してみました。今日の画像には2両電車が写っていますが、前の電車が伊予鉄道2005号です。オレンジの伊予鉄カラーになって冷房化されているものの、改造された方向幕とヘッドライトまわりを除くと、京都時代の面影がよく残っています。
 伊予鉄道路面電車も新しい低床電車への置き換えが着実に進んでいます。今のところ、軽量車体の電車から廃車になっているようなので、あとしばらくは彼らも活躍できそうです。