モ3702のこと

豊橋鉄道 モ3702号

 再掲になりますが、東海日日新聞の記事によると、岐阜からの電車が転入するため、「レトロ電車」ことモ3702号の廃車が決まっているそうです。
 このモ3702号は1927年製の元名古屋市電で、1963年に豊橋鉄道に転入、同時に転入した4両のうち、モ3702号だけが現存しています。その間、1998年には市民の募金で、登場当時の姿に近い形で復元され、「レトロ電車」と呼ばれています。現在は貸切用に使われるほか、日曜日に限定的に運行される場合があります。
 古い電車の処遇も難しくなってきました。日常的に利用するのであれば、新しい乗り心地のよいバリアフリーの電車がいいに決まってるし、いわゆるLRVを入れることによって、路面電車というものに対する世の中の見方も変わってくるということも大事だと思います。しかし、文化財というか、産業遺産というか、そういうのとはちょっと違う気もしますけど、趣味的には古い電車も走らせてほしいです。次善の策としての静態保存は否定しませんが、やっぱり電車はお客さんを乗せて走るものなので、できることなら、走らせてあげたい。
 正直、岐阜からの電車が来ても、モ3702号は動態保存で残ると思ってたのですが。市内線のご案内 路面電車の走る街・豊橋 豊橋鉄道公式サイトには、「これからも、力いっぱいがんばります。ご支援下さい」って書いてあるのに…。残念です。
 ところで、豊橋鉄道では、市内線開業80周年記念ヘッドマークを付けて運行中だそうです。
 とよてっちゃんヘッドマーク付き市内電車 ただいま運転中! 豊橋鉄道公式サイト
15両というと、モ3702号も含まれてますね。早めに行かなきゃいけないですね。モ3702号に会えるかどうか分かりませんが。