札幌市電架線レス電車走行実験計画

札幌市電 3302号

 札幌市電で、架線レスのバッテリー駆動の電車の走行実験が11月下旬から来年3月にかけて行われる計画であることが明らかになりました。
 架線なしでも走れます 市電も「ハイブリッド」 札幌市、11月から試験 北海道新聞
実験に使われるのは、川崎重工業のSWIMO(リチウムイオン電池使用)と鉄道総合研究所の試験車両(ニッケル水素電池使用)の2種、いずれも超低床タイプの車両で、詳細は札幌市役所から発表されている資料に掲載されています。
 路面電車活用に向けた今後の進め方について(PDFファイル) 札幌市役所
北海道新聞の記事は、小海線ディーゼルカーがバッテリーを併用する例が書いてありますが、今回の実験に使われる車両は、架線から電気を受ける方法とバッテリーで走る方法の2方式のハイブリッドということなので、意味は違います。既存の車両の置き換え用としての導入も想定しているような内容になっていますが、架線がある区間ではバッテリーを使う意味はあまりないので、構想のある札幌駅前への延伸区間を架線レスにすることへの実証実験という意味合いが強いのでしょう。かつて札幌市電にはディーゼルカー路面電車があったことが想起されます。しかし、バッテリー電車の技術もここ2、3年で急速に進歩して、実用化が見えてくる段階に達したといってもよいかもしれませんね。
 上の札幌市役所の資料に載っている市電のPR用のパンフレットは、Webにも出ています。今までの検討内容をまとめて一般向けに編集したものです。
 さっぽろを元気にする路面電車活用の基本計画検討フレーム 札幌市役所