函館市電 カラオケ電車改装

函館市電 530号車内

 検査入場していた函館市電のカラオケ専用電車501号が、「AMUSEMENT TRAM」になったというお知らせが出ていました。
 お待たせいたしました MUSEMENT TRAM 運転開始 函館市交通局公式サイト
この501号は、1987年に500形505号を当時の国鉄五稜郭車両所で車体を新製し、更新したもので、1995年にカラオケ専用車に改造されたそうです。以前の車体のデザインは歌を歌ったり、ビールを飲んでいる人の顔が描かれたものでしたが、今回の衣替えに伴って、シンプルなデザインになっています。国鉄五稜郭車両所での車体更新は、1985年に改造された711号の2両だけで、その後の函館市電の車体更新はアルナ工機で行われることになります。国鉄民営化が関係していたのか、その事情はよく分かりませんが、国鉄の工場製の車体というところに、マニアックな魅力を感じてしまいます。
 この日記のどこかでその画像を使ったと思いますが、8年前に函館へ行ったときは走っていました。去年は姿を見ませんでした。貸切専用なので、「お座敷」がないと走らないわけですが、ねらい目としては夏のビール電車でしょう。
 車両紹介のページも新しくなっています。
 多目的型電車「AMUSEMENT TRAM」のご紹介 函館市交通局公式サイト
カラオケ装置のほかに冷蔵庫と流し台が付いているらしいです。「函館市交通局500形の証であるアルミ製の吊革と降車合図ボタンが付いています」というのがいいですね。一般の方に意味が分かるのかという気もしますが。今日の画像は500形で原形で残る530号の車内です。この吊革と押しボタンは、確かにこの500形電車の個性の一部になっていると思います。