札幌市電の延伸計画など(その2)

札幌市電 西4丁目電停

 何もしないうちに3連休が終ってしまいました。これもいつも思うことですが、北海道へ行ったのは2週間前なのに、もっとずっと昔のことのような気がします。
 さて、札幌市役所のサイトに、「さっぽろを元気にする路面電車活用のあり方」提言書が公表されているので、読んでみました。
 さっぽろを元気にする路面電車検討会議 札幌市総合交通計画部
「さっぽろの街やそこに暮らす市民を元気にする道具」としての路面電車の可能性について議論したそうです。概略の内容はすでに新聞記事で報じられていますが、都心部分での回遊性を向上させる観点から、、「札幌駅周辺」「大通」「すすきの」の3地区を結ぶために、路面電車を延伸する必要がある、東西方向への面的な広がりを持たせることが望ましいとしています。路面電車のもたらす社会的便益については、会議の目的から当然そうなるわけですが、きわめて広く考えられており、「「市民の幸福感」のようなもの」まで含まれている反面、事業運営については、そのようなことを検討する場ではないということで、ごく一般的なことが述べられるに留まっています。
 「「市民の幸福感」のようなもの」、これは何だか分からないけど、私は大事なことを言っているように思いますが、果たして「市民」のみなさんの共感がどれだけ得られるのでしょうか。このあたりが、延伸が実現するか否かの鍵になるような気がします。過去にも書いたことは、思っているのことがあまり変わらないので、くどいから繰り返しません。 
 札幌市電の延伸計画など - 猫電車日記
 札幌市電延伸計画そのものは、この会議で決めるのではなく、別に行われている「経営形態の検討結果」などを踏まえてまとめられるとのことです。同じように延伸計画のある富山の場合は、事業者が富山地鉄という民間であるために、早くから「公設民営」を打ち出していますが、札幌は事業者が公営企業なので、仮に延伸するとすれば、どのようなやり方になるのか、興味深いところです。
 今日の画像は、西日の西4丁目電停です。この石の車止めが撤去されて、市電が札幌駅までやってくる日は、いつになるのでしょうか。