長崎と広島

長崎電気軌道 3001号

 長崎電気軌道3000形が鉄道友の会の2005年ローレル賞を受賞しました。
 2005年 ブルーリボン・ローレル賞選定車両 鉄道友の会
おめでとうございます。ブルーリボン賞は「スーパーレールカーゴ」、ローレル賞JR九州の800系新幹線電車「つばめ」も同時受賞だそうです。「駆動装置の工夫による、メンテナンス性の高い車軸付台車を用いた100%の低床化の実現」「低床車として洗練された完成度の高さ」が評価されたとのこと。外国産の超低床車やグリーンムーバーmaxはいわゆる「独立台車」という車軸のない特殊な台車を用いて床面を下げていますが、長崎電気軌道3000形は通常の車軸のある台車を使って客室部分の100%低床化を実現しているのが特徴となっています。アルナ車両が開発した「リトルダンサー」と呼ばれる超低床車の最新作であり、過去の「リトルダンサー」の開発での経験とノウハウも取り入れられているはずで、そういう意味では、アルナ車両の超低床車の集大成ともいえるでしょう。実際乗車したことがありますが、安定した滑らかな走りっぷりを感じました。開発コストや海外メーカーの特許など多くの制約の中で、アルナ車両長崎電鉄の関係者のみなさんの創意工夫と努力が生み出した車両がこのように評価されるのは、非常に喜ばしいことです。
 もうひとつ、広島市こども文化科学館でこの夏、「被爆60年 ヒロシマ路面電車被爆をのりこえて〜」という企画展が開催されます。
 被爆60年 ヒロシマと路面電車〜被爆をのりこえて〜 広島市こども文化科学館
開催期間は、平成17年7月26日(火)〜8月14日(日)です。このサイトに掲載されている画像ははじめて見ました。どれくらいの規模の展示なのか分かりませんが、青春18きっぷのシーズンにはいつも1、2回は広島へ行くので、のぞいてみたいと思います。